2018年8月1日水曜日

友人のFA 31mm F1.8 AL Limitedが娘のスマホ写真に負けたらしい

先日、smc PENTAX-FA 31mm F1.8 AL Limitedという神レンズとK-1を購入した友人から、泣きのメールが入った。
「ペンタックスの神レンズだと中二の娘に自慢したら、
『私のスマホ写真と比べっこしよう』
と言われたんだよ。で、ケーキを写しあいっこしたら、負けた(汗)。
『それ、いくらのレンズ?』
とか、言われた。悔しー!!
あんまり悔しかったので、smc PENTAX-FA 43mm F1.9 Limitedを買っちゃったよ。」
と。

ひえー、どうなってんだよ、とドン引きしたけど、でも予想通り。
というか、K-1で使うsmc PENTAX-FA 31mm F1.8 AL Limitedって慣れないと難しいレンズなのです。特に、ケーキのような被写体は一番苦手としています。なので、そういう事態は起こりうるだろうな、と全く納得です。

そこで、僕はsmc PENTAX-FA 31mm F1.8 AL LimitedをK-1に取り付けて、簡単に神レンズと言われる実力を出すためのひとつの提案をしました。それがこちら。

元々、smc PENTAX-FA 31mm F1.8 AL Limitedがペンタックスのラスボスレンズ、神レンズ、と称賛の限りを尽くされていたのは、APS-Cカメラに取り付けていたからだと思っています。すなわち、フルサイズ35㎜換算では50mm弱の焦点距離という最高に使いやすい絶妙な単焦点だったから、なのでしょう。
ところが、フルサイズのK-1に取り付けると元の31mmという、これまた中途半端な広角単焦点レンズに戻ったわけです。
この、「中途半端な広角単焦点レンズである」ということをきちんと意識できていないと、下の写真のような微妙な写真になります。
(このモデルの人は、バリから付いて来たバリ太郎先生です)
下の写真は何を一体撮りたかったのか分からないし、背景のごちゃごちゃしたものが一緒くたに写っています。
「こんな写真を撮るために、大金をはたいたのだろうか?」
とネガティブなレンズレビューがあるのは、すごくお気持ちの分かるところです。

では、このレンズでケーキを写す時のように大きく寄ってみましょう。
すると、広角特有のデフォルメが起こって、まあこれはこれで味といえば味ですが、うーむ・・・・と思わなくもないです。

そこで、僕が友人に提案したのが、
「K-1のクロップ機能を使って、APS-Cの画角で撮ってみたら?
あの頃の、いわゆる神レンズと言われた写りが簡単に手に入るよ。」
と。
ということで、クロップ機能を使って写してみたのが下の写真。
「おお!見慣れたあのsmc PENTAX-FA 31mm F1.8 AL Limitedの写りだ。」
と、多くの方に愁眉を開いていただきたいところです。
K-1にこのレンズを取り付けて、「こりゃあ難しい」とお悩みの諸兄は、しばらくクロップ機能だけを使って撮ってみてはどうでしょう?
50mmの有能標準単焦点レンズが1本増えたも同然ですよ。
(注釈:K-1はAPS-C用レンズが使えるようにクロップモードというものがあり、ファインダー内にAPS-C画角のフレームが表れてAPS-Cセンサーサイズでの撮影ができるのです)


でもこれは、本来広角レンズとして成り立っている超有能なFA Limitedレンズなので、フルサイズの広角として使うのが一番グッと来ます。
1番上でご紹介したフルサイズで撮った写真を再掲すると、下のような感じです。
背景の情報が多く入っているけど、その中でバリ太郎先生の姿が美しく浮かび上がっています。
こんな空気感を醸し出せるレンズなんてある? 素晴らしいですよね?

本日はネタとしてバリ太郎先生を撮りまくりましたが、改めてこのレンズに惚れ直した次第です。

 

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