2016年2月3日水曜日

K5Ⅱs レビュー! って、今更かよww

このカメラのレビューだけど、僕の手持ちのレンズ群が終わってからになってます。
レンズは資産、ボディは消耗品といわれるこの業界で、正直、今更2世代も前のこのカメラのレビューを書いてどうするのだ?という疑念が(多分皆さんと同じように)僕にもあったからです。

でも、このカメラは使えば使い込むほどに良い、というのを実感しているし、特にK3Ⅱ とかに買い換える気にもならない性能を持っていると思ってます。
だから、今更のレビューを書く意義はそれほど感じないものの、このカメラには愛着もあるので、折角だからレビューを書いてやろうという気になりました。





さて、このカメラを語る上で最も注目すべき特徴なのはローパスフィルターレス機だ、ということに尽きるかと思います。
ペンタのカメラに詳しい人にとっては当たり前の話題ですが、御存じない方もおられると思うのでその辺りを少し考えてみるレビューにしてみます。
ただし、このことについてはもはやネットで語りつくされている感が満載なので、わざわざあえて書くこともあるまい、というところについてはリンク参照という形を多用して進めます。

ローパスフィルターとは、撮像素子(CCDとかCMOS)の前面に取り付けるフィルターで、簡単に言えば、鮮明な画像をわざとぼやかすためにあります。
なぜわざわざそのようなことをするかというと、ローパスフィルターがないとモアレや偽色が発生してしまうからです。

モアレとはどんなのか、というと、こんなのです。
服の細かい線維に、モアレ~とした模様が出てしまっていると思います。
どうしてこのようなことが起こるか、という原理についてはこのサイトなどを参照ください。
このようなモアレを出したくないユーザーのために、ペンタックスはわざわざローパスフィルターを付けたモデルも別途発売しています。それが、K5Ⅱですね。sが付いていないモデル名がそれです。このK5Ⅱはその代わり、やや精細度が落ちることになります(後述)。

さて、ではこのローパスフィルターを取り払って(ローパスフィルターレス化)、高精細化を狙ったこのK5Ⅱsでのモアレはどうなのか?ということが関心ごとになってくると思います。
僕個人の感想ですが、ほぼモアレが出たことが無い、というか、気付いたことがありません、情けないことに・・・・・。
出来るだけモアレが出るような被写体をわざと写してみたりするのですが、モアレがよく分からないです。
すなわち、モアレというのは昔の解像度の低い撮像素子の場合に細かなパターンに干渉して出ていたけど、昨今の高精細センサーではそれに対応するほどの細かなパターンというのがほとんどないからのようです。

ところが、撮影後の背面液晶で撮画を確認した時に盛大なモアレに驚いたことがある人は多いと思います。だけど、液晶で撮画を拡大していくとモアレは消えてしまいます。これは、液晶の解像度が実際の撮画に比べてかなり低いため、液晶では細かなパターンがモアレになってしまうのだけど、実際の撮画は非常に精細に撮影されているため、元画像ではモアレになっていないからだ、という理由によるものです。

つまり、世の中でモアレが出た、と騒がれているものは、本当に等倍の元画像でも出ているのか?ということをきちんと検証しなければならないと思います。考えてみれば、最新のセンサーではなくなってしまったK5Ⅱsのセンサーでも1628万画素という精細度なのです。これに対応する細かなパターンでモアレが出るはずなのですが、そういうパターンは等倍に拡大したものでなければ、多分潰れてしまいますよね。
だから、K5Ⅱsではあまり高確率にてモアレが確認できないのだろう、と思っています。

いや、何故この議論を少し深めているかというと、価格ドットコムのK5Ⅱsのレビュー記事でモアレに関するこういう投稿があったからなのです。いやはや、すごいモアレと偽色ですね。笑っちゃいました。
このレビュアーは比較的初心者で、別に悪気があってこういうレビューを投稿したわけではないのでしょうが、
「これは意地悪テストだ。モアレが出て当たり前」
K5Ⅱsはモアレが出るのは分かっているはず。モアレが嫌ならどうしてK5Ⅱの方を買わなかったのだ?」
とやんわり責められることになり(笑)、それに対抗して口汚い荒し投稿が複数投下されたりして、実に飽きない、というか、読み応えのあるレビューとコメントの応酬になっていました。
それはそれとして、このレビューを見ると、これまでローパスフィルターレス機を持ったことが無い人は、
「いやー、ローパスフィルターレス機というのはモアレがものすごく出るんだな 汗)」
となって、高精細なローパスフィルターレス機の購入に二の足を踏むのかもしれません。
でもちょっとよく考えてみると、この自称初心者のレビュアーは、本当に元画像でモアレが出ていることまで確認しているのでしょうか?僕は、もしかすると圧縮した画像でしか確認していないんじゃないかと疑っています。つまり、前述の背面液晶でのモアレの事例と同じことで、モアレが出たのはローパスフィルターレスのせいではなく、表示デバイスや圧縮画像の問題だ、ということではなかろうか、ということです。
なぜなら、この高精細なセンサーで出るモアレにしては、建物のパターンが荒いからです。

ということで、少なくとも僕は、等倍の元画像にてモアレが確認できたことはほぼ無いのですが、それは僕の注意力不足なのかもしれません。が、K5Ⅱsで生じるモアレについてはその程度のものだ、と僕は認識しています。
また、K5Ⅱsでは、信号を画像に変換する際、モアレ除去処理を組み込んでいるので、そのことが普通ではモアレを確認できない特性に繋がっているのかもしれません。
僕がよく参考にさせていただいているリミレンジャーさんのブログにはK5Ⅱsのモアレについてこのような記述がありました。どの程度のものか、結構参考になりますね。

それでも、どうしてもモアレが出たら嫌だな、という人は、K5Ⅱにすべきですね。
ただ、今更この二つの機種をどちらにしよう、と悩む人は少なくて、今ではK3とかを購入するんでしょうね。K3からは、ローパスフィルターレス機なのですがモアレが出ないようなメカニカルな機構を搭載しています。それが、ローパスセレクターという機能なのですが、詳細はリンクで確認してください。

さて、ローパスフィルター機であるK5Ⅱとローパスフィルターレス機であるK5Ⅱsとではどれぐらい画質が違うのか、を確認してみましょう。
これはペンタックスのサイトに素晴らしい画像があるので、それを比較するのが一番です。


これらの画像を拡大して比較してみると(特に目、まつげ、眉、の辺り、肌の質感)、解像度は違うといえば結構違うということが分かります。ローパスフィルターがどの程度解像度を故意に落としているかが分かる好例ですね。
まあでも、相当アップにしないと分からないレベルだな、という気もしますね(笑)

(まとめ)
このレビューではほとんどローパスフィルターレスとモアレについてばかり書きましたが、K5Ⅱsについての総評を最後に書いてみたいと思います。
この機種はもはや2世代前のペンタックスのフラッグシップですが、旧機種とはいえ、旗艦として名をはせた素晴らしいモデルです。使えば使うほど、本当に良いカメラだな、と愛着を深めています。この格好良さもハンバないです。
現在一眼レフを検討している人にとって、良いカメラの値段はやはり高いと思っている方が多いと思います。安いのにすると初級機になるのですが、それだとすぐにステップアップして買い替えしてしまいそうです。
僕は、本気でこのK5Ⅱsの中古をお勧めします。程度の良い中古でも、4万円台で買えます。だけどその性能は最新機種にそれほど引けを取らないです。感度に関しては、最新高解像度モデルよりも良いぐらいだ、とも言われています(1画素の受光面積が大きいから)。
解像度に関して、僕はK5Ⅱsの1628万画素程度でもう充分、と思っているその理由は、フルハイビジョンで200万画素、4Kでも820万画素ということで、これ以上の高解像度のセンサーを使ってもそれを鑑賞できるディスプレイやプリンターがないのです。つまり、あまり画素数を増やしても、容量が大きくなったり、1画素の面積が小さくなるということで、デメリットも大きくなってきます。
ただし、最新機種にしか付いていない機能(アストロレーサーとかGPS)が欲しい人にはお勧めできません。

長所
1)無骨だけどセンスの良いデザイン
2)高級感のある気持ち良いシャッター音
3)使いやすいボタンやダイヤル
4)予備が必要ないほどの電池の持ち(かなり撮影を行っても、1日持たなかったことはない)
5)防塵防滴機構で悪天候でも持ち出せる
6)エアギャップレス液晶パネルの晴天時における視認性の良さ
7)相当暗い部屋でもフラッシュなしで写せる高感度性能(ISO1600上限設定で充分)

短所
1)背面液晶が固定式(ただ個人的好みでは、バリアングルはおもちゃっぽく感じるので良し悪し)
2)動体AF能力はやや低い



まあとにかく、旧機種とはいえ、現状であれば性能の古臭さを感じることはない、素晴らしいカメラだと思います。
デザインが最新機種でもそれほど変わっていないので、ひけ目も感じずに済みます。
(ああ、これはペンタックスのデザイン戦略の失敗かも知れませんね、裏を返せば(笑))


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ちなみに、ランキングでの題名は、「どうして、ペンタのレンズは凄い写真が撮れるのか?」です。

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6 件のコメント:

  1. K-30使いですがK-5Ⅱsの中古が4万以下購入できるので迷っていましたが、こちらのサイト拝見して
    購入してみようと思いました。今更かよっていわれてますがとてもありがたかったですよ。
    k-30購入時に迷って買えなかったK-5Ⅱs楽しみです。

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    1. こんにちは。
      K-30との違いで、まず感動するのが高級感のあるシャッター音です。
      K-30は軽くて良いのですが、K-5Ⅱsの適度な重さにも高級感を感じます。
      僕はK-1に乗り換えましたが、カメラとしてはK-5Ⅱsはもう十分な性能を持っていたんだ、と改めて感じています。
      良い選択をされたと思います。

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  2. 今更ですがKPの購入をやめてキタムラで程度の良い中古品ポチりました。
    小型でとりまわしもよいPentaxのデザインには不思議と引き付けられます。

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    1. こんにちは。
      おめでとうございます。
      KP! あれも良いですね。でもK5-Ⅱsも素晴らしいです。是非、良いレンズをそろえてやってください。
      お勧めは間違いなくsmc PENTAX-FA 31mm F1.8 AL Limitedです。ちょっと高いですが、結局買うことになるので、早めに買ってしまうのが得策です。

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  3. K-5をこよなく使い続けています。レンズも資産というほど沢山はありませんが、Kを離れ難くいます。
    K-1をそろそろ所有しようかと考えるこの頃です。参考になります。
    貴兄推薦の露出の教科書をたった今購入しました。ありがとうございます。

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    1. sei sunsonさん
      すみません、こちらのコメントが何故かスパムの方に分類されておりまして、今さらながらの返信です。

      K-1はやはり良いカメラです。ちょっと高いですが、買って良かったと必ず実感されると思います。
      是非、この世界に浸ってください。購入されたら、またコメントの方お待ちしております。

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