2021年8月17日火曜日

北海道旅行3日目 晴れた知床五湖と連山

(北海道旅行まとめはこちら) 

 知床五湖のトレッキングでは、まずフィールドハウスにてクマに関するレクチャーを受けなければならない。クマに遭遇しない方法、クマに遭遇してしまった場合の対応などを教わるのだが、講師がディズニーランドのなんちゃらアドベンチャーのガイドのような語り口で、ワクワクしてくる。いや、もちろんみんな大真面目なのだが、ここは大自然アトラクションなのだな、とおぼろげに思った。

とはいえ、その日の朝にもクマの目撃情報があったらしく、ついさっきまでここは閉鎖されていたとのこと。参加者の空気にも地味に真剣みと緊張感が高まる。

レクチャーが終わったら、日本人の習性としてみんな我先にフィールドへ飛び出していくのだが、僕はゆっくりと外に出ることにした。先頭を切って歩いて、クマに食べられるのはごめんだからだ。先頭を勇んで歩き始めた人は、歩き始めて、しまった・・・・と気付いたことだろう。

こんな景色では、とにかく晴れてくれないと写真的にはよろしくない。僕の晴れ男パワーは今回も健在だった。

ちなみに知床五湖の全体図をフィールドハウスのサイトから拝借して説明すると、基本的に一方通行で5つの湖を回るようになっている。ほぼ平坦な3kmのコースなので、とても気持ちが良い。

こちらのコースでは、湖が美しいだけではなく、知床連山がいつも正面に見えるのがまたたまらぬ。右が羅臼岳で三峰、サルシイ岳、硫黄岳と連なっている。
今回持ち歩いたのはHD PENTAX-D FA 24-70mm F2.8 ED SDM WR。このレンズはかなりな広角まで使えるので実に重宝する。

ここらでHD PENTAX-D FA 24-70mm F2.8 ED SDM WRからHD PENTAX-D FA 15-30mm F2.8 ED SDM WRへとレンズを換装し、より広角にダイナミズムを出してみようと思う。このレンズは出目金でC-PLフィルターが使えないのが難点とよく言われるが、空などとても鮮やかに色が出るので、あまりフィルターを付けたいと思うことの無いレンズだ。水面の反射を抑えたい場合はどうしようもないのだが・・・・
下の写真は、このレンズの特徴を生かした構図で写せたと思う。このようにパンフォーカスが得意なレンズだ。


この超広角レンズは、望遠側(30mm)にすると結構普通の画角となり、ひずみのない綺麗で自然な風景として写せるのも良い。

森の中でもこの広角は素敵な描写となる。


印象的な中の島があったので、このレンズの望遠端と広角端とでその描写を比べてみたい。

まずは30㎜。とても自然でしかもきれいだ。HD PENTAX-D FA 24-70mm F2.8 ED SDM WRという大三元標準レンズと比べても遜色がないと思う。

次に15mm。これぞ超広角の描写力。しかも隅々まで破綻なく、息を呑むような画質だ。K-1を買ったら、このレンズは是非買っておかなければならない、とはいつも書いている。

最後のこの湖からは、一番知床連山がきれいに見える。

この日は晴れているし、雲の美しさも申し分ないため、広角レンズで空が本当に印象的となる。

似たような描写かもしれないが、空を写したいがために画角と場所を少しずつ変えて写したくなっている。
ちなみに、今朝クマが出たところはこの辺りだそうだ。関西から来たおばちゃんたちが「ここらがそうやで」と大騒ぎしていた。
無論、うるさいおばちゃんたちを先に行かせて、僕はその陰で静かにしていたのは言うまでもない。


広角と言えば、下もそうだ。

空の雲がきれいだと、上の21mmという画角に比べて、15mmという超広角がどれほど印象的になることか。広角レンズ、欲しくなりますよね?


知床五湖トレッキングも終盤になると、美しく整備された高架木道をずっと歩くことができる。木道の下には電流が流れているので、クマは上がってこれないとのこと。こりゃ安心だ。
この木道だけならばレクチャーを受けずに出口の逆方向から無料で入れるみたいだ。まあ、クマは来ないからね。

なお、この出目金レンズは逆光耐性も結構高く、あえての逆光という効果も攻撃的に狙えるのが良い。


この広角レンズ、布教活動中です。

最後に、ついでのウトロ方面を北側高所から撮影したものを載せておく。

どこも当たり前のようにこんな景色が広がっているのだ。




0 件のコメント:

コメントを投稿