2018年10月9日火曜日

スイス旅行記(15章) アイガーウォーク 雪崩に遭遇

アイガーウォークの続き。
今回は「世界の車窓から」のBGMでも流して読んでください。すみませんね、企画に付き合っていただいて。

僕のブログをご覧の方は何となくお気づきかもしれませんが、僕は鉄道写真をそれほど得意としておらず、これをご覧かもしれない鉄道ファンの方々にお恥ずかしくてあまり本気の鉄道写真を載っけたことがありません。
ですが、下の写真はかなり本気で良いと自我自賛(許して)の写真になりました。添乗員のペーター原口さんがこの列車の通過を良いタイミングで教えてくれたからで、これはまぐれ。

せっかく世界の車窓からをかけて頂いているので下も再掲。

下の写真はまあ普通。アイガーからの落石防止の隧道を走るユングフラウ鉄道です。
 ってな写真を撮っていたその時、雪崩が襲ってきました。

いや、襲ってきたのはその音。雷かと思うような轟音が鳴り響いた時に、みんなの様子がおかしい。と前を見ると氷河が崖に崩れているじゃないですか。写真じゃ伝わりにくいかもだけど、地響きを伴うすごい迫力。

ユングフラウと氷河雪崩。上の写真をアップにしましたが、決定的瞬間です。良くあの瞬間に撮れたな、これが。

次の写真ではもうそのスペクタクルは終わっていて一瞬のことだったことが分かる。しかし、なかなか体験できない瞬間に出会えて、今回の旅はどういうすばらしいものなのだ、と。


さて気を取り直して、いよいよアイガー北壁が本気で目の前に現れてきました。格好良い。本当に素晴らしい山です。
僕たちが旅行したのが9月初旬。しっかりと秋の気配です。
ずっとHD PENTAX-D FA 15-30mm F2.8 ED SDM WRを使っていますが、超広角のくせに素晴らしい描写力ですよね。前も書きましたが、K-1を持ってて、このレンズを持っていない選択肢ってのは、多分ないです、と、改めて。

と言いながら、本気レンズに換装します。HD PENTAX-D FA★ 50mmF1.4 SDM AWです。
下の写真がたったの50mm画角なんて思えない迫力ですね。アイガー北壁、1800mのほぼ垂直の壁です。この北壁がことさら有名なのはその舞台性にも一因があります。なにせ、ここの登攀に挑戦しているのはグリンデルワルトから双眼鏡で丸見えなので、垂直のアリーナと呼ばれています。これを僕たちも制覇してみたい、ですよね?
また、アイガー北壁の悲劇なども有名です。

このレンズに換装してからは、ユングフラウ鉄道もまた全然違う雰囲気になります(今度はタイミングばっちり)。このレンズもすごいわ(当然だけど)。

しかし、こうやって改めてアイガー北壁の写真を見てると、登らないまでもこの真下まで行ってみたかったなあ・・・・と少しだけやり残した感(落石とかやばいらしいけど)。でもこのツアーではここまでが精いっぱい。

 さて、ついに例の貯水池に到着。再度HD PENTAX-D FA 15-30mm F2.8 ED SDM WRに換装して逆さアイガーを撮ろうとしたんですが、うむむ・・・どうやら下の2つの理由できれいな逆さは撮れなさそうです。
・池が小さすぎ、こちら側の岸が邪魔をして山頂が写らない
・常にダバダバと水が注ぎこんでいて水鏡にならない
逆さアイガーはちょっと残念でしたが、これはこれできれいですよね。なにげに結構満足してます。

上で書いた、池が小さすぎて、ってのはこういう理由です。しかしきれいな貯水池ですね。構図が違うこの写真も、写真としてはすごく成功したと思っています。
しかし構図と言えば、上と下の写真をフォトコンに応募するとすればどちらにします?こういうのって永遠の課題なんだよなあ・・・・
 (僕ならば、上・・・・かなあ・・・・・)

いよいよ、この天上ハイキングも終わりに近づいています。さようなら、メンヒ。どうもありがとう。

さようなら、この天国。

クライネシャイディック駅はもう間近です。

感謝を終えて振り返ると、アイガーもメンヒもすでに雲の中に隠れていました。再度、今の今まで最高の表情を見せてくれた天気と山に感謝。

クライネシャイディックでのランチはラクレット。トロットロに溶けたチーズを(本当ならば)上からかけて頂くという、さも美味そうな料理ですが、ここでは下に置いたチーズを溶かしています。味は同じなのでしょう。
またチーズと生ハムか、と思うようなスイス料理ですが、どこも実に美味しく食べ飽きることはありません(1週間程度では)。
これににて今回の旅行のメインの予定は終わりを告げました。
次回はスイス旅行記最終回。ゆったりと過ごすグリンデルワルトの夕暮れです。

今回の僕のスイス旅行記全体を読んでみたい方はこちらへどうぞ

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