初めてここに辿り着いた人用に、smc PENTAX-DA 50mm F1.8でのテストと同じ文面を使いまわしたりしますので、ご容赦を。
Sigma 8-16mm F4.5-5.6 DC HSM
なお、この記事は16㎜の望遠端と、8㎜の広角端の画像についてレビューしてますので、ちょっと長い記事になってます。
一般に、レンズの絞りを最大に開ければ(F値を最小値にすれば)、柔らかくて背景がぼける雰囲気ある写真になるけど、鮮鋭度が落ちます。
F値は4-8ぐらいが最もくっきりとした写真が撮れます。
そして、手前から奥までピントを合わせる(パンフォーカス)ためにF値をあまり上げ過ぎると、「回折ボケ」といわれる不鮮明さが表れます。
ということで、各レンズではどれほどこの傾向があるのか、ということを実際の撮例で検証してみましょう。
三脚を使って、AvモードでF値を変更しあとはオートです。
ピントはランドマークに合わせています。
(広角端 8㎜での絞りと解像度の考察)
まずは 「広角端 8㎜」という超広角領域を見てみましょう。みんながあっと驚くAPSC最大広角のレンズなので、やはり圧倒的なパースペクティブ画像です。
絞り開放F値4.5から最大値22までの全体画像を比較してみます。クリックをすると画像は大きくなりますが、サイトの関係上原画像にはなりません。
広角を効果的に使おうと思えば、できるだけパンフォーカスで手前から無限遠までピントが合っている状態にしたいところです。
下でアップしたそれぞれのf値の全体像をみると、f 4.5から手前の柵にピントがほぼ合っており、f 8となると充分パンフォーカスと言える状態になっています。
ところで、強い日差しはほぼ90°の左真横からですが、ゴーストが結構発生していますね。右下の方にもやや大きな色のゴーストが見えています。このレンズはとにかく出目金レンズですからねえ・・・・しょうがないのかも。
8mm f 4.5
8mm f 8
8mm f 16
8mm f 22
100%に拡大・展開した画像の一部で比較したのが以下の写真です。
やはりf値 8が最も解像度が高いのは予想した通りですが、開放のf値 4.5にても特に悪い、という感じではありませんでした。ほぼ同等ですね。
このレンズは基本f値 8を使うとしても、やや暗いところでは積極的にf4.5を使うのはあり、みたいですね。
しかし、パンフォーカスにしようとして、f値 16以上を選択するのはアカン、というのも分かります。ちょっと、画質が落ちすぎです。
8mm f 4.5
8mm f 8
8mm f 16
8mm f 22
(望遠端 16㎜での絞りと解像度の考察)
このレンズは望遠端でも16mmです。僕が持っているリミテッド広角単焦点レンズ HD PENTAX-DA 15mm F4 AL Limited でも15㎜なので、その広角さというのも大したもんです。
さて、望遠端の方では、8mmで出ていたようなゴーストはあまり出ていません。ズームにすると、レンズが鏡胴から奥に引っ込んでしまうからだと思います。
ここでの注目点は先程と同様に、手前の柵(下の方にちょっとだけ写っている)にどれぐらいからピントが合っているかですが、開放のf値 5.6からほぼほぼ合っています。こちらの望遠端でも、f値 8ぐらいでそれなりのパンフォーカスになることが期待されます。
16mm f 5.6
16mm f 8
16mm f 16
16mm f 22
16mm f 29
100%に拡大・展開した画像の一部で比較したのが以下の写真です。
やや意外なのが、開放であるf値 5.6が一番解像度が高いように見えます。
f値 16まではまあまあですが、それ以上のf値はひどいことになってくるのが分かりました。
16mm f 5.6
16mm f 8
16mm f 16
16mm f 22
16mm f 29
(総評)
このレンズは解像度が比較的低いなあ・・・・というのが感想なのですが、このレンズはそういうものを追い求めるレンズではなく、圧倒的なパースペクティブでの表現を具現化するものなので、解像度をあまりとやかく言うのは野暮、というものでしょう。
これほど視野を(無理やり?)広げているんだから、解像度が落ちるのはしょうがないな、という当たり前の事実に納得した結果でした。
このレンズのもう一つの欠点はPLフィルターが付けられないことなのですが、実は付けなくても青空がとてもきれいに映るということでは定評のあるレンズです。今回の青空もきれいですよね。
てな感じで、このレンズは、基本的にf値 8で使いましょう、という結論で宜しいでしょうか?
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ちなみに、ランキングでの題名は、「どうして、ペンタのレンズは凄い写真が撮れるのか?」です。
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