以前、PENTAXのラスボスレンズといえばこのsmc PENTAX-FA 31mm F1.8 AL Limitedでした。ネットでは絶賛の嵐で、その場の空気を写し込むとか、どうせ最後は買うことになるんだから今買え、などの評判でした。
しかしそれは、基本的にペンタックスにはAPS-Cしかない時代だったからじゃないかな、と思います。つまり、APS-Cではこのレンズ、35mm換算で50mm弱の最高の標準レンズになるからです。ところが、このレンズをフルサイズのK-1に付けちゃうと文字通り31mmという微妙な準広角レンズとなってしまいちょっと難しいレンズとなってます。
なもんで、僕の周りではこのレンズを上手く使いこなせている人がホントいないのである。友人も、このレンズは天敵と言ってたw。
まあ、僕がこのレンズを上手く使いこなしているかどうかはさておき、重宝はしているのは確か。このレンズを難しく感じている人はラスボスレンズとして気負って使っているからじゃないかな、と僕は思う。
K-1に取り付けたらこのレンズ、正体は優秀なスナップシューターですぜ。だから、あたかもGRで撮るようなスナップを目指せば良いのじゃないかと思うのですよ。
例えば下の写真。
どうでしょう。撮りたい場所から先がドカンときれいにボケてますよね。広角でのこんな奥行きのある写真、なかなか撮れるレンズは少ないですよ。こういうのが撮れるから、このレンズは超絶優秀という評価がもらえているのでしょう。僕は大好きですよ、やはりね。
ピントの位置をやや遠くにすれば、f=1.8という開放にしてもそれほどピント以外がぼけることもない。撮例は以下の2枚。
失敗例としては、下のようにあまりに左端をピントにしてしまうと、画面のほとんどがボケてしまい、なんのこっちゃ、ということにもなるので注意だ。開放で撮るなら、ピントの位置もきちんと計算に入れなきゃいけません。
まあ何にせよ、このレンズを使ってスナップを撮ると、得難い空気感になることは確か。ペンタックスを使っていることが本当に誇らしい気持ちになるレンズです。
さて、このレンズを使って、幕末の志士 高杉晋作のお宅を訪ねてみましょう。
おや、あなたも幕末歴史ファンですか?であれば、この高杉晋作の家にはジワリますよね?この門からふらりと彼が出てきそうじゃないですか。
そう、この部屋で彼は暮らしていたんですよ。
この写真の左側にある玄関を出て、あの門をくぐって幕末の騒乱へ乗り出していった、それを考えるとぞくぞくするでしょ?
おまけ
本日は下の写真だけ15-30mmで写してます。街の雰囲気をお楽しみください。
さて、31mmに戻って、菊が浜へ。
ここはね、本当に美しい萩の海岸です。下の写真の特徴的な山が指月山。この山のすぐふもとに萩城があります。
これがその萩城跡。別名指月城。明治維新とともに、早々に取り壊してしまったそう。もったいない話だ。
こちらが菊が浜と萩城とを結ぶ小道。娘との散歩でたくさん通った道。
菊が浜はこのようにきれいな弓の形をしており、真っ白できめの細かい砂が気持ち良いのだ。先の方に見えるホテルが、泊まったところ。
とにかく、とんでもなく気持ち良い場所です。うむむ・・・・思い出すわ。
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