今回、順光と逆光で撮る、それぞれの桜について考えてみましょう。
まずは逆光から。下の写真からもわかるように、僕は逆光大好き人間です。下の写真が、今回の一番のお気に入り写真です。
下の写真ではみんな、順光側から撮ってますよね。僕が撮っている逆光側には人がいませんでした。順光で目視する桜の美しさに惹かれてそのまま順光でスマホにて撮っちゃうんですね(って、そういう順光側の人たちがとてもフォトジェニックになった良い写真だと気に入っているわけですが)。
一眼レフを持っている皆さんには、とりあえず桜を逆光で撮ってみることをお勧めしたいと思います。
スマホで撮るとどうか知りませんが、ダイナミックレンジの広い一眼レフを使って逆光で撮ると、桜はドキッとする仕上がりになることがあります。もちろん、逆光の方が難易度が上がりますが、露出に気を付ければ素晴らしい描写が表現できるのではないかと思っています。
下の萌えるような桜も準逆光です。順光のように平板な光の当たり方ではなく、濃淡が付いた奥行きのある描写になっているのではないかと気に入っている写真です。
下の写真も強い逆光の桜です。花見で飲みながら見上げている桜を思い出す人もいるかも。桜の淡い色が太陽に透けてより浮かび上がるのも逆光だからこそです。
浮世絵のような構図も、逆光で可能になります。カチッとした力強さを示す写真になりました。
僕は比較的逆光が好きですが、もちろん、順光の良さも多分にあり、その特徴を抑えれば特徴的な何かを出すことができそうです。
例えば下の写真。典型的なスナップになりそうだったので、F1.8 で開放にして、手前側のモニュメント?にピントを合わせて桜はふわっとぼかして背景にして奥行きを示しました。
このように、順光は露出が簡単だけど、単にコンデジで撮ったような記念写真になりがちなところが逆に難しいところなのです。下の写真でパンフォーカスにしていれば、「ふむ、つまらん」という感想になるのは想像に難くないわけです。これほど距離のある被写体に奥行きのあるボケを演出できるのは、F1.8の単焦点だからこそ、とも言えます。
下の写真のような構図は、順光がとにかく簡単です。もしもこれが逆光ならば相当露出は難しく、HDRとかかなり面倒なことが要求されます。
下の写真。
ああ、もうこれが、THE順光写真ですね。すごく簡単に鮮やかな写真になり、さらに絞りを絞って焦点深度を深くした写真を撮ることができています。月まできちんと撮れました。
順光と逆光、どちらが好きかは人それぞれですが、特徴を抑えてそれを理解した撮影は大事かと思います。下の本が、こういった露出において最も勉強になった教科書です。ありとあらゆる技術が集約されているといって過言ではありません。
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