いつもカメラを持って家を出る時には、どのレンズを持って行こうか悩む。できれば単焦点レンズを持ち出したいのだが、悩んだ末に標準ズームを手に取ってしまった時は、安きに流れてしまった気分になってしまう。しかし、今回のような被写体の場合、やはり標準ズームレンズというのはとても使いやすい。誰が日寄ったと言おうが、このHD PENTAX-D FA 24-70mm F2.8 ED SDM WRという標準ズームは最高だ。
この日も、使っているうちに、今日このレンズを選択してやっぱり良かったぜ、と納得できる。単焦点も素晴らしいんだけど、やはりすぐに画角を変えられるのは、妻に「何やってんのよ。」などと言われないので助かる(日寄ってんなー)。
特に、このレンズは24㎜という結構な広角側までカバーしているため、とても重宝する。
こういう、ドンピシャな画角がね。良い味を出してくれます。
さて、三笠の最大の名所が、艦橋だ。上の写真の真ん中あたりの人がたくさん上がっている吹き曝しのテラスみたいなところ。
ここに、東郷平八郎をはじめ、主要な閣僚が日本海海戦の戦闘中に立っていた場所である。立っていた、って言っても、戦闘中なので上から砲弾が雨のように降っているわけで、近くに砲弾が落ちて爆発すれば間違いなく死傷してしまう。余程の胆力が無ければこの場所には立てないな、というその艦橋から撮ったのが下の写真。
少し引いてみると艦橋はこんな感じだ。
ここに東郷平八郎が立って戦闘を指揮していたなんて、実際に見ると感動する。是非、ここに立って右横を遠く眺めてみよう。そこにずっとバルチック艦隊を捉えて、殲滅していくまでを東郷平八郎は観ていたのだ。
さて、東郷平八郎がずっと立っていた場所が分かっている。それが艦橋の床に記された八角形印。
この一番奥側が東郷平八郎がいた場所。
そして、左手前が天才作戦家である秋山真之が立っていた場所である。彼が、バルチック艦隊を殲滅するための全ての作戦を考えたのだ。
これによって、バルチック艦隊の主要戦艦全てを撃沈し、38隻もの艦隊のほぼ全てを撃沈・拿捕・拘留してしまったという、これを勝利というあいまいな定義で位置づけて良いのかと躊躇されるほどの完全勝利を収めたのである。
それを指揮していたのがこの場所だ。感動しません?しますよね?
このレンズは、望遠端の70㎜も良い雰囲気だ。
日常使いでは充分の望遠画角。
今回、めんどくさがらずにきちんとC-PLフィルターを使っているので、海がきれいなのも納得して欲しい。
この空と海の美しさよ。C-PLの効果は伊達じゃない。
これが東郷平八郎が戦闘中のバルチック艦隊をずっと捉えていたツァイスの双眼鏡。本物である。ちょっと感動した。
こちらの最後尾にある部屋が東郷平八郎の居室。
とにかく、展示物も含めて、非常に価値のある資料館(博物館?)だった。坂の上の雲のファンは、必見である。
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