2018年9月7日金曜日

ペンタックスの露出初期設定はひどい

ペンタックスのカメラを買って露出に悩んでいる1200万ペンタキシャンのみなさん、グーテンターク(ペンタキシャンの数は何の根拠もない推定)。
本日、このブログの記事を見られた方はもしかすると運が良いかもしれません。
(ちなみに下の写真は、本記事とは全く関係ないです)

僕がいつもお勧めしている露出の教科書は多くの方々が購入されて非常に好評ですが、それでも上手くいかないという方もいらっしゃいます。そんな人の根本的解決策が本日提示できるかもしれません。
例えば、こんな経験はありませんか?
人の顔にピントを合わせて半押しのまま構図をずらし、空を画面の中心に持ってくると、露出が空に合ってしまい人の顔は真っ暗。凹。
本日は、この問題について悩んでいる方向けです。

先日、テニス合宿に行ってペンタックスカメラ好きな方々と富士山を撮ったりしたのですが、その際ペンタックスのAE-L撮影についてやり方をお伝えしていた時に、僕もその人のカメラ(KS-2)では露出が上手くいかなかったのです。
「あ・・・・? あっれ~・・・・???」
と10分ぐらいスッタモンダして、
「ああ、もういいよ。┐('~`;)┌」
と言われてしまいました。
うまくやり方を教えてあげられなくてしばらく凹んでましたが、ふと思い出しました
「ああそうか。ペンタックスの初期設定は露出が上手くいかないようになっているんだった。」
と。他メーカーのカメラの初期設定は知りませんが、ペンタックスを買った人は露出の達人になるために、まずこの初期設定値を変更しなければならないのです。
もしもペンタックス関係者の方でこのブログをご覧になってる奇特な方がいらっしゃったら、この初期設定についてもう一度社内会議で稟議にかけて考え直された方が良いかと思いますよ。マジで。

さて、設定は以下のようにするのをお勧めします。



まず、MENUの中に入り、十字ボタン右でC(カスタム)1、2に行き、
「測距点と露出の関連付け」
「AFロック時のAEーL」
を確認してください。
これらが1(オフ)のままだった人。良かったですね。今日でやっと解決です。
これらを2(オン)にしましょう。
これによって、ピントが合った場所で露出は最適値に固定され、構図を変更しても露出が変わることはありません。

また、これによってAE-Lボタンが使えるようになり、次のような問題を解決できます。
例えば夕焼けの赤い空を表現しようとしてもピントの合った暗い前景で露出がされてしまい、赤い空が白飛びしてしまうってことないですか?そこでAE-Lボタンで赤い空に露出ロックすることで赤い空がきれいに再現できるってこと。その代わり、前景はほとんど真っ暗になりますがね。どちらを取るか、というのが露出を考える、ということですね。

どうしてこんな初期設定になっているかというと、Pモード、測距33点オート、分割測光という初心者3点セット(なんもかんもカメラ任せにする設定)のための初期設定にしているからだと思われます。
Avモード、スポット測距、スポット測光などで積極的に露出を決めていきたい人がこの設定変更を知らないと、全く思うような露出を選択できないということになります。先日合宿に行って写真を一緒に撮った人は、やはりこの現象に困っていたようで、これまでずっとMモードで撮っておられました。ペンタックスも罪だね。
(NやCの初期設定もそうなってるかもしれないけど、このこと知らない人が多いので、ホント、きちんと対処しておく方が良いですよ。少なくとも我らがペンタックスさんだけでも。)

さて、明日から8日ほどスイスに行ってきます。モンブラン、マッターホルン、アイガー・ユングフラウというフルコース。このためにHD PENTAX-D FA★ 50mmF1.4 SDM AWを買ったわけです。
ではでは、しばらくのあいだご無沙汰します。

アウフ・ヴィーダーゼン!
(スイスはドイツ語だろう、というつもりで行くけど、大丈夫かな?)

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