「ペンタックスの神レンズだと中二の娘に自慢したら、
『私のスマホ写真と比べっこしよう』
と言われたんだよ。で、ケーキを写しあいっこしたら、負けた(汗)。
『それ、いくらのレンズ?』
とか、言われた。悔しー!!
あんまり悔しかったので、smc PENTAX-FA 43mm F1.9 Limitedを買っちゃったよ。」
と。
ひえー、どうなってんだよ、とドン引きしたけど、でも予想通り。
というか、K-1で使うsmc PENTAX-FA 31mm F1.8 AL Limitedって慣れないと難しいレンズなのです。特に、ケーキのような被写体は一番苦手としています。なので、そういう事態は起こりうるだろうな、と全く納得です。
元々、smc PENTAX-FA 31mm F1.8 AL Limitedがペンタックスのラスボスレンズ、神レンズ、と称賛の限りを尽くされていたのは、APS-Cカメラに取り付けていたからだと思っています。すなわち、フルサイズ35㎜換算では50mm弱の焦点距離という最高に使いやすい絶妙な単焦点だったから、なのでしょう。
ところが、フルサイズのK-1に取り付けると元の31mmという、これまた中途半端な広角単焦点レンズに戻ったわけです。
この、「中途半端な広角単焦点レンズである」ということをきちんと意識できていないと、下の写真のような微妙な写真になります。
(このモデルの人は、バリから付いて来たバリ太郎先生です)
下の写真は何を一体撮りたかったのか分からないし、背景のごちゃごちゃしたものが一緒くたに写っています。
「こんな写真を撮るために、大金をはたいたのだろうか?」
とネガティブなレンズレビューがあるのは、すごくお気持ちの分かるところです。
では、このレンズでケーキを写す時のように大きく寄ってみましょう。
すると、広角特有のデフォルメが起こって、まあこれはこれで味といえば味ですが、うーむ・・・・と思わなくもないです。
そこで、僕が友人に提案したのが、
「K-1のクロップ機能を使って、APS-Cの画角で撮ってみたら?
あの頃の、いわゆる神レンズと言われた写りが簡単に手に入るよ。」
と。
ということで、クロップ機能を使って写してみたのが下の写真。
「おお!見慣れたあのsmc PENTAX-FA 31mm F1.8 AL Limitedの写りだ。」
と、多くの方に愁眉を開いていただきたいところです。
K-1にこのレンズを取り付けて、「こりゃあ難しい」とお悩みの諸兄は、しばらくクロップ機能だけを使って撮ってみてはどうでしょう?
50mmの有能標準単焦点レンズが1本増えたも同然ですよ。
(注釈:K-1はAPS-C用レンズが使えるようにクロップモードというものがあり、ファインダー内にAPS-C画角のフレームが表れてAPS-Cセンサーサイズでの撮影ができるのです)
でもこれは、本来広角レンズとして成り立っている超有能なFA Limitedレンズなので、フルサイズの広角として使うのが一番グッと来ます。
1番上でご紹介したフルサイズで撮った写真を再掲すると、下のような感じです。
背景の情報が多く入っているけど、その中でバリ太郎先生の姿が美しく浮かび上がっています。
こんな空気感を醸し出せるレンズなんてある? 素晴らしいですよね?
本日はネタとしてバリ太郎先生を撮りまくりましたが、改めてこのレンズに惚れ直した次第です。
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