2018年1月15日月曜日

モデル2号の成人式を野外で撮る(順光と逆光について) smc PENTAX-FA 77mm F1.8 Limited

成人式当日は雨だったため、モデル2号については日を改めて野外撮影を行いました。
レンズは、今回もペンタックスの神レンズ smc PENTAX-FA 77mm F1.8 Limitedです。
今回はポートレート撮影における順光と逆光の違いについて考えてみましょう。

まずは逆光撮影から。
真正面から日光が入射するようなこれだけ強い逆光だと、少し難易度が高いです。まずスマホや普通のコンデジなんかじゃ人物は真っ暗になるでしょうね。一眼レフだからこそできる撮影です。何故なら、AE-Lで顔に限定した測光ができるからです。この辺のテクニックは、いつもご紹介している露光の教科書に詳しく載っていましたね。
逆光だと顔色を含め色彩を正しく出すことが難しくなるし背景は白く飛びますが、それはそれで逆光の味でありその雰囲気を楽しみたいところです。
逆光撮影をより簡単にする方法として、日中シンクロという手があります。簡単に言えばストロボを炊くわけですね。



ちなみに、このレンズを開放で撮ると、画面端で発生する玉ボケはレモン型になります。しかも、円を描くような配置になってますね(画面右側)。まあどうでも良いですが。

次に順光での撮例です。
順光で撮るメリットは、色彩を鮮やかに撮影することができることです。友禅の着物の柄が美しく輝き浮かび上がってますね。また、絞りをかなり絞っても手振れはほとんど出ないだろうし、比較的簡単に色々なテクニックを使うことができます。
しかし、あらゆるものがはっきりと写ってしまうので、それはそれで大きな問題も増えてきます。つまり・・・・
今回のように若い女性がモデルの場合はまだよいのですが、中年以降の女性を写す場合は眩しくて目じりにしわが出てしまい、それがまたクッキリと撮影されてしまうんですね。その他色々と。
要するに、別の難しさはある、ということです。

smc PENTAX-FA 77mm F1.8 Limitedって、かなり強い逆光にさらしてもこれまでフレアはほとんど出たことはないんですが、ここでは偶然素晴らしいフレアが出てくれました。きれいな虹がモデル2号の着物の黒いところに弧を描いています。縁起が良過ぎます。
モデル2号に幸あれかし。


下のように、強い逆光でもsmc PENTAX-FA 77mm F1.8 Limitedはそう簡単にフレアなんて出しません。
しかし、逆光に強いレンズですよね。すごくきれいな雰囲気になるので、是非とも逆光でポートレートは撮りたいところです。特に、K-1のような素晴らしい諧調を示すカメラで写すと実にドラマチックです。

と、下では日陰での撮影になっています。日陰とはいえ、ある程度の明るさがあればK-1の高感度センサーですごく簡単な撮影になります。強い逆光・順光とは違って無難なので、ポートレートに自信が無い方はまずはこういうシチュエーションも保険で押さえておくと良いのですね。

最後に、1枚目の写真を縦方向で撮ったものを載せます。ほぼ同じ写真なのですが、構図の印象として全く異なるものになっているのが分かると思います。
1枚目の横写真は人物中心で、縦の線と横の線が構図としてクロスしているように撮っています。縦写真はより着物を見せたいことを意図しており、構図も縦方向が強調されているように感じるかと思います。

先日告知いたしましたが、忙しくて中断していた個別ポートレートのお引き受けを再開しようかと思っております。
これからでしたら卒業式、入学式などでの記念撮影がメインなお仕事になるかと思っております。
上記リンクの要綱でご理解いただけましたら、ご連絡をお待ちいたしております。


いつも以下のリンクで本やレンズを買っていただいてありがとうございます(このリンクから別の商品を買っていただいても大丈夫です)。
皆様のお気持ちがブログを続けるモチベーションになってます。
               

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