レンズは、今回もペンタックスの神レンズ smc PENTAX-FA 77mm F1.8 Limitedです。
今回はポートレート撮影における順光と逆光の違いについて考えてみましょう。
まずは逆光撮影から。
真正面から日光が入射するようなこれだけ強い逆光だと、少し難易度が高いです。まずスマホや普通のコンデジなんかじゃ人物は真っ暗になるでしょうね。一眼レフだからこそできる撮影です。何故なら、AE-Lで顔に限定した測光ができるからです。この辺のテクニックは、いつもご紹介している露光の教科書に詳しく載っていましたね。
逆光だと顔色を含め色彩を正しく出すことが難しくなるし背景は白く飛びますが、それはそれで逆光の味でありその雰囲気を楽しみたいところです。
逆光撮影をより簡単にする方法として、日中シンクロという手があります。簡単に言えばストロボを炊くわけですね。
次に順光での撮例です。
順光で撮るメリットは、色彩を鮮やかに撮影することができることです。友禅の着物の柄が美しく輝き浮かび上がってますね。また、絞りをかなり絞っても手振れはほとんど出ないだろうし、比較的簡単に色々なテクニックを使うことができます。
しかし、あらゆるものがはっきりと写ってしまうので、それはそれで大きな問題も増えてきます。つまり・・・・
今回のように若い女性がモデルの場合はまだよいのですが、中年以降の女性を写す場合は眩しくて目じりにしわが出てしまい、それがまたクッキリと撮影されてしまうんですね。その他色々と。
要するに、別の難しさはある、ということです。
smc PENTAX-FA 77mm F1.8 Limitedって、かなり強い逆光にさらしてもこれまでフレアはほとんど出たことはないんですが、ここでは偶然素晴らしいフレアが出てくれました。きれいな虹がモデル2号の着物の黒いところに弧を描いています。縁起が良過ぎます。
モデル2号に幸あれかし。
下のように、強い逆光でもsmc PENTAX-FA 77mm F1.8 Limitedはそう簡単にフレアなんて出しません。
しかし、逆光に強いレンズですよね。すごくきれいな雰囲気になるので、是非とも逆光でポートレートは撮りたいところです。特に、K-1のような素晴らしい諧調を示すカメラで写すと実にドラマチックです。
1枚目の横写真は人物中心で、縦の線と横の線が構図としてクロスしているように撮っています。縦写真はより着物を見せたいことを意図しており、構図も縦方向が強調されているように感じるかと思います。
これからでしたら卒業式、入学式などでの記念撮影がメインなお仕事になるかと思っております。
上記リンクの要綱でご理解いただけましたら、ご連絡をお待ちいたしております。
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