2022年7月11日月曜日

住宅購入 顛末記 


 今年の3月に新築戸建てを購入しました。10月に引っ越し予定です。

今回はその経緯を自分としての記録というか、日記として書いておこうと思います。ちょっと長文なので、戸建てに特に興味のない方はスルーいただくのが良いかと思います。

事の始まりは、今のマンションの目の前に16棟ほどの分譲住宅が販売されたことです。今のマンションには満足しており、あと何年かすれば娘も出て行って夫婦二人だけの暮らしになるので、広さ的にも充分。だと思っていたけど、マンションの上からそれら分譲住宅を見てて、やっぱり戸建てが欲しいなあ、と改めて自分たちが心の底に持っている願望が浮き彫りにされました。家の目の前に車があり、気が向いたらすぐに洗車できるというのは羨望でした。

何はともあれ、あの分譲住宅がいくらで売り出されているのかが知りたくなり、大手不動産仲介会社に問い合わせたのが事の始まりです。


その会社からは、すでにそこの物件は全て売れているけど、他にも同じような物件はたくさんあるので一度一緒に回ってみませんか?という誘いに妻と共にまんまと乗ってしまったのです。とりあえずからかいで一度見学でもするか、と。

ところで、一度でも都会の戸建ての見学を経験したことのある人ならばわかると思いますが、戸建て購入の現実を突きつけられかなりがっかりするものです。

つまり、「素敵」と思える物件はとんでもなく高いし、「これなら買える価格」と思えば何らかの瑕疵を持っている物件だったりするからです。つまり、駅からかなり遠い、バス便、車1台が通れるかどうかの狭い道の奥、日当たりが悪い、隣戸と近接し過ぎている、崖の下、きつい坂の上、北斜面、間取りが悪い、定期借地権付き、集中豪雨の時ここはどうなのよと不安になる場所など。もしくはこれらの複合的要素。

僕らも、広告では素敵に見える、何とか買えそうな物件をいくつも見せて頂いたんだけど、実際に見せてもらうと初めて分かる上記の複合的な瑕疵を持つ物件。いや、これなら今のお気に入りのマンションから大金を出して移る意味ないし。

そこで案内の担当者がボソッと教えてくれたこととして、

「本当に良い物件を買いたいなら、建ってしまっている分譲物件ではなく、未公開情報を入手し、建物の土地は更地の段階で買うしかないんですよね。良いものはほとんど更地の状態で売れてしまってるんですよ。」

とのこと。

そうこうして、始めに見学希望した物件をすべて巡り、妻も僕も戸建て購入の現実にうんざりして帰ろうとすると、

「あ、僕のスマホに今、未公開情報が入りました。この近くなので最後に見ていきますか?」

とのこと。妻は「もういいよ、戸建てを買うという現実が良く分かったから」と半分機嫌が悪くなっていたけど、なんとかなだめてそこを最後にみることに。行ってみると更地だったのだが、そこに建つ予定の物件の特徴として、

急行停車駅 駅から徒歩10分
緩やかな坂の丘の頂上 眺めの良い南斜面側
3方(南東北)に開けている
LDK22畳
4LDK+納戸+屋根裏収納付き
2階に眺めの良い4畳半のルーフバルコニー
LDKから庭へ出られる3つの大きな窓
2階全室バルコニー付き
大きな窓 9箇所(うち、外へ出られる掃き出し窓 6箇所)
全室南面(とにかく日当たりがすごい。明るすぎるぐらい)
カースペース 2台分
前面道路8m幅(ほとんど車が通らない道路)
広々とした静かな住宅街
全室ペアガラス
お風呂の広さ1坪
外壁全面タイル張り
10年保証


というもの。しかも、

「この物件、僕らでも何とか買えるじゃん!!!ホントにこの価格??」

というね。これを今決断しないと、他の人にすぐに売れるであろうことは自明だったのです。いやしかし大体ね、本気で買う気も無くからかいで戸建て見学をしてて、その日に買う決断するか?いや、無いでしょ?

一生の買い物をするのにたった1日の不動産巡りで決断しちゃって良いのか??と身震いしましたよ、もちろん。でも、多分これを見逃すとこれを上回る条件の物件などほとんど出てこない、すごく後悔する、ということは実感していたので、思い切って決断することにしました。

さて、こうなると今度は他の候補者との手付金競争だ。手付金を支払って初めてその物件を抑えられたことになる。数日後に本契約でそこで手付金を支払うのだが、まあそれなりのキャッシュを用意して振り込まなきゃいけない。そのまた数日の時間の長さよ。今、この時に他の人に手付金を振り込まれたらどうしよう、と。

ハラハラドキドキの末、お金を調達して振り込みを完了して本契約に至った次第です。多分、数日戸建て巡りの日程がずれていたら、多分買えなかったかと思います。

で、3月に契約して何故今頃の報告かというと、これ本当のことか自信がなかったからです。気持ちの覚悟も無かったのに、あれよあれよと話が運びすぎ。実は詐欺だった、とまでは思わないけど、話がうますぎたので何かがっかりすることでも起こるかとずっと用心してたわけです。

こうして7月になってみて、どうやら上記のことは本当そうだ、と確信を得たので恐る恐るのご報告です。

一つネガティブなことは、元々7月竣工、引き渡しは8月末とのことだったけど、工期が遅れて結局10月引渡しになるとのこと。まあ、それぐらいはしょうがないかと。ウッドショックの値上げ前の契約だったし。

というのが、戸建て購入の顛末です。

10月の引っ越しが楽しみな反面、マンションの魅力と暮らしやすさも捨てがたく、今はここのベランダからの眺めを去りがたく眺めることが多くなっています。


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