先日この本を構図の教科書としてご紹介しました。
前回書いたことを再度書くと、
「構図とはこういう風に撮影すればよい、という生ぬるい話ではなく、
「なぜ、この構図でなければならないのか」
ということがはっきりと分かるようになります。
構図とは?
この本を読めば瞬時にそれに答えられるようになります。
「力の流れだ」 と。」
ということで、これは素晴らしい本だと思います。
それで、今回おすすめの教科書がこれ。
「Photographer's Mind : どう撮り、見せるか。記憶に残る写真の作り方」
この本はPhotographer's Eyeの第二弾なんですが、これが第一弾に勝るとも劣らない充実の内容。
第三弾の「ビジュアルリファレンス」は使いまわし感があってややお勧め度は下がりますが、この第二弾は、第一弾を買って素晴らしさに気付いた人は是非これも購入されるべきだと思います。
この第二弾は、
1)構図の中に色彩をどのように構成すべきか
2)自分のスタイルをどう築き上げるか
主にこの二点について書かれている、と僕なりに理解しました。
例えば1)では、もし緑色が画面を主に占めれば、何色を補色としてポイントに配置させればよいか分かりますか?
実を言うと、僕のサイトのレイアウトも稚拙ながら補色を使って構築しています。
補色の重要性について一番わかりやすいのが、ゴッホの絵の配色です。
また、先日
ペンタックスの「とっておきフォト」に入選したと喜んでいましたが、その入賞写真には意図的に2対の補色を使ってます。青色(紺色)とオレンジ、紫と黄色です。色の構成は人の目を引き付けるために大事だと思って心がけているところです。
例えば2)では、この写真は人が見れば、「ああ、確かに〇〇の写真だよね」と分かるような自分のスタイルを作り上げるヒントがあります。
以前、
NY在住のデザイナーのRyushi Kojimaさんの写真をご紹介しましたが、この方のクールなスタイルはこの本に書かれてある「ローグラフィックスタイル」に分類されるものと思えます。
確固たる自分のスタイルを如何に手に入れるか、というのは本当に大事なことだと思えます。
(c) Ryushi Kojima
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ちなみに、ランキングでの題名は、「どうして、ペンタックのレンズは凄い写真が撮れるのか?」です。